プロの住宅レシピ ねじれた屋根が生み出す解放感とプライバシー

鈴木隆介一級建築士事務所
鈴木隆介
屋根鋼鈑 木材

ゆるやかにうねるシルバーの屋根

上空から見る

南側の大きなガラス面には植栽もプラス

北側横からの様子

『M邸』では屋根の勾配が変化してゆるやかにねじれることによって、周囲の建物からの視線を遮ることと光を取り込むことを両立させています。
大きな壁で建物を覆ってしまうと、住む側も周りに対しても圧迫感が出てしまい、居心地の良い環境とは言いづらくなってしまいます。そこで、視線を遮りたい北側(写真1枚目右側)から開口で光を取り込みたい南(写真1枚目左側)へ向けて勾配を変化させて屋根の高さを上げていっています。これにさらに植栽などの配置を加えることよって、ガラスが多い明るい建物でありながら隣地の目線はカットしています。
また北側の側面は屋根が低い部分の開口を大きくして光を十分に採りこめるようにしています。ねじれ具合もこの程度の緩やかさであれば、雨の流れ方などにも大きく影響を与えることはなく、特別なメンテナンスが必要になることなどもありません。
なかなか見かけない形状かもしれませんが、このような手法で解放感とプライバシーを確保することも可能です。

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採用されている製品

鋼板素材>カラー鋼板|日鉄鋼鈑株式会社
日鉄鋼板株式会社
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鈴木隆介
ここが私の評価ポイント!
■採用製品:ニスクカラーpro つやあり

『M邸』の屋根で採用した鋼鈑です。様々なカラー鋼板の中で、一番明るくきれいなシルバーと思い採用しました。対候性や経年の耐久性もあり優秀です。他の『二葉寿司』という事例では外装で白を採用しましたが、こちらもとても落ち着いたきれいな色でした。
採用製品
外壁材シリーズ|nojimoku
株式会社nojimoku
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ここが私の評価ポイント!
■採用製品:MUJI JOKO

このMUJI JOKOという桧の外壁材は、木の質感はしっかり活きていつつ、すっきりした素材感です。木の風合いというとどうしてもログハウスのようなぼてっとした雰囲気に転びがちですが、このMUJI JOKOはシンプルで現代的なスタイルになるのでおすすめです。オーダーで細かいサイズ指定などもできる点も使いやすく魅力的です。
採用製品
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