プロの住宅レシピ 開放感ある工夫が詰まった、コンパクトな平屋のLDK
三宅 和彦
定年を迎え、お子様も独立し、夫婦二人が生活する家について、無駄なスペースのないコンパクトな暮らしを...と建て替えを決めたお施主様。
生活部分が26坪とさほど広くない平屋には、広く開放感を感じる工夫が詰まっています。
家の中央に広くとったLDKは、天井の構造材を活かし、屋根野地板をあらわにすることで、天井が高くなり空間が広くなります。また、天井や壁は配線が見えないよう工夫し、ダウンライト風のシーリングタイプの照明を採用することで、空間の広さが強調されます。
庭につながる大きな開口部と、玄関などの高窓が、より開放的な印象を与え、室内にたっぷりの日差しを取り込みます。また、気持ちよく健康的に過ごせるよう、床や壁には自然の材料を採用しています。
四季を感じながら快適に暮らせる平屋は、訪問された方々にも「木の香りに癒されますね」と喜んでいただけるそうです。