プロの住宅レシピ 和モダンリフォーム  ガラス建具でLDKとつながるシースルー階段

タカセモトヒデ建築設計
高瀬 元秀
ガラス建具

スリムな黒いフレームがモダンなガラス建具。開放的な階段スペース。

フローリング

急な勾配で閉じた空間だった階段を、ゆるやかなオープン階段にかけ替えた。

ガラス建具を閉じている状態。

LDKのモダンな雰囲気と一体となる階段

窓の外から見る和モダンなLDK

『農家住宅の改修 Ⅱ』では、改修前の和風の家屋の雰囲気を残しながら、現代的で暮らしやすい住宅にリフォームを行いました。
その中の一つとして、改修前は閉じた空間で急勾配であった階段をかけ替え、LDKとガラス建具でつながる開放的なシースルー階段にしました。ガラスの建具は、明るさや目線のつながりを遮らず、閉じればLDKの冷暖房効率もあげてくれます。開いたときはより空間の広がりを感じられます。
TV横の建具と揃えて、スリムな黒いフレームのガラス建具を採用することで、よりモダンな雰囲気を演出しています。
階段も黒の鉄骨と木、掃き出し窓も黒いサッシを採用して、統一感のある明るく開放的な空間に仕上げました。

PHOTO: Takashi Uemura

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採用されている製品

ドア(扉)・建具|株式会社ミラタップ (旧 サンワカンパニー)
株式会社ミラタップ (旧 サンワカンパニー)
タカセモトヒデ建築設計
高瀬 元秀
ここが私の評価ポイント!
■採用製品:クワドロスリム

サンワカンパニーさんのクワドロスリムは開放感を失わないまま空間を仕切ることができる魅力的なガラス建具です。今までも設計時に何度か候補に上がることはあったのですが、比較的高価な製品なので、予算の兼ね合いで採用に至りませんでした。『農家住宅の改修 Ⅱ』では、明るく和モダンな空間のイメージに非常にマッチし、採用しました。クワドロスリムはフレームがとても細く、すっきりとしたデザインです。木製枠だと太い、ガラスだけだと日常生活の中で心もとないというところを、金属製のスリムなフレームで安心感もありながらスタイリッシュに仕上げています。フレームなしだと、お子さんがいる場合などガラスのふちが危ないことなどもあるので、実際的に暮らす家で使用するガラス建具として実質的でデザイン性も高い製品だと思います。
採用製品
無垢フローリング 複合フローリング|IOC (アイオーシー)
アイオーシー株式会社
タカセモトヒデ建築設計
高瀬 元秀
ここが私の評価ポイント!
■採用製品:「複合フローリングカンヌシリーズ」カンヌ ブラン

『農家住宅の改修 Ⅱ』のフローリングはIOCさんのカンヌブランを採用しました。ややグレーがかってアンティーク調の質感があります。この建物は改修の際に既設の木の柱などを現しにして活かしています。フローリングだけピカピカというようなことにならず、既存の木材のこれまでの歴史による質感や傷などとバランスがよいものを探してカンヌブランを選択しました。幅広でざっくりとした雰囲気で高級感がある点も魅力です。 また、LDKには黒フレームのガラス建具を採用しているので、その黒とややグレーみのあるこのフローリングの相性が良いことも採用の決め手でした。
採用製品
タカセモトヒデ建築設計
高瀬 元秀

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