プロの住宅レシピ 過去から未来へつなぐ、「時間」をテーマにしたこだわりの玄関

ken-ken inc.,
河辺 近
天然石タイル

天然石や木材など素材の質感、質量のバランスを大切にしている

納戸から見つかった紀州材と思われる無垢の板が空間のアクセントに

「時間」をテーマにデザインした玄関。
この家で生まれ育ったご主人に、昔の大切なものをそのまま残すだけでなく、工夫とアイデアを掛け合わせ新しい形を生み出し、更に楽しんでいただけるよう設計しました。
壁にはジュラストーン化石が入っている石材、床にはシルバーグリーンの天然石を採用しました。これにより見る角度によって石(壁や床)の表情が変わります。また、納戸から見つかった紀州材と思われる無垢の板はリビングのテレビ棚等に活用し、その切れ端をエントランスホールのニッチ(壁面のくぼみ)の中に飾りました。
天然石や天然木材は素材そのものにパワーがあり、そのまま置いてもかっこいいのですが、素材の良さだけに頼らず、もうひと工夫デザインすることでより美しい空間になるよう仕上げています。その中で特に重視したのはバランス。色はもちろんですが、素材の質感や質量のバランスにも注力しています。このバランスを大切にすることで、日本独特の艶感、色気を住宅の中にも大切に表現しています。

Photo:中津川 隆康

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採用されている製品

石材・タイル|東京水産流通
株式会社東京水産流通グループ
ken-ken inc.,
河辺 近
ここが私の評価ポイント!
■採用製品:東京水産流通 シルバーグリーンSTN-129 
天然石ならではのパワーを感じる製品です。大判サイズもあるのでエントランスホールなど広い場所でも使いやすいです。見る角度や光の当たりかたで変わると色や表情が変わるので魅力的です。今回は目地を作りたくなかったこともあり、この製品を採用しました。
採用製品
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河辺 近

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