プロの住宅レシピ 音・気配・空気・人間関係をつなぐ二世帯の家

橋本雅尊建築設計事務所
橋本雅尊

室内外に目線がつながる開口部。

照明(ソケット)

家のどの部分からも借景のように外の景色が楽しめる。

用途が限定されず、ゆるやかに区切られた空間。

吹き抜け2階部分。1階の気配や音も感じられる。

一階には家族みんなが集まるLDK。2階の空間とのつながりが感じられる吹き抜けや開口部がある。

『久井の長屋』は、1世帯のようなつながりや一体感のある2世帯住宅として作って欲しいというのが施主の方からの要望でした。
ご夫婦がご主人の生まれ育った土地に戻り、祖母、両親とともに暮らすための住宅です。とても家族仲のよいご家庭なので、切り離した2世帯ではなくそれぞれの生活はありながらも多くのことを共有できる家を作っていくことになりました。
その象徴的な部分になっているのが、吹き抜けや視線の抜ける窓のようにくり抜かれた壁面です。
家の中を壁で仕切って、どこが表でどこが裏というような用途や暮らし方が限定・分断される形ではなく、家の中のどの部分も表で、様々な使いかたができ、お互いの気配や外の景色を感じられるようにと企図しています。音・気配・空気すべてを家中で共有し、大切な家族を感じられる、そんな暮らしのための工夫です。

PHOTO:藤井浩司(TOREAL)

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採用されている製品

照明ソケット|青山電陶株式会社
青山電陶株式会社
橋本雅尊建築設計事務所
橋本雅尊
ここが私の評価ポイント!
■採用製品:ソケット
シンプルな空間構成を心掛ける中で、天井についても無駄なものを付けずきれいに表現したいので壁付け照明を採用することが多いです。 壁付けソケットに裸電球を付けただけのシンプルな照明ですが、天井から照らすよりも空間が美しく表現出来るため気に入っています。 空間のアクセントとなるシンプルな存在感も採用する理由の一つです。
採用製品
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