プロの住宅レシピ マンションリノベ 美観と機能を備えた木製サッシを内側にプラス
花井奏達
マンションや団地などの一室でリノベーションを行う際に、窓は共用部分扱いになるため手を加えられないことがほとんどです。
しかし、古い建物だとアルミサッシの気密断熱性能が低かったり、サッシ自体があまり美しいとは言えない状態だったりします。そんな時におすすめなのが、木製サッシの窓を1枚内側に設けて2重サッシにするという方法です。これであれば既存の窓には変更を加えないまま、断熱、遮音などの性能をアップさせ、見た目も室内の雰囲気に合わせて美しく仕上げることができます。
また、写真4枚目の『重ね書きの家』の例のように、2か所の窓を間の壁部分も含めて内側の窓でつなぎ、横に広い大開口の雰囲気に編集することも可能です。
窓を内側に設置するので部屋の内のりは少しだけ減りますが、それにより得られる効果の方が大きく、採り入れやすい手法です。
PHOTO:植村崇史(1~3枚目)
PHOTO:VA 岡村靖子(4~5枚目)