プロの住宅レシピ 芝生の駐車場と植栽の楽しみ

中村らんアトリエ一級建築士事務所
中村らん
木材保護剤

道から一直線ではなく、あえて遠回りして植栽を楽しみ、玄関にたどり着くアプローチ。

玄関前の駐車場は芝生張り。

きれいに生育された芝生。散歩中の近所の犬が遊びに来ることも。

駐車場であり、季節を楽しむ場でもある家の前の空間をぐるりと回って玄関へ。

四季折々の草木を家族で楽しむ。

『海霞む家』は比較的密集した住宅地の一角という立地です。周りにも家が立ち並ぶため、やや閉じた暮らしになることが予想されました。
そのような条件の中でも四季や自然を感じられる空間を設けたいと考え、裏手の庭だけでなく、家の前面である玄関と駐車場を、緑を感じられる設えにしました。
駐車場は芝生張りにしていて、道路と家の間にワンクッション緑の空間が入ります。車がない時には、第2の庭として子供と遊ぶこともできます。
駐車スペースの周囲には、季節の移ろいを感じられる草木を植えました。道路から玄関へのアプローチを一直線にせず、駐車スペースの周りをぐるりと迂回する形にすることで、帰宅時に植栽を眺めながら家に入る楽しみを作っています。歩くのは長い距離ではありませんが、季節の変化を感じられる大切な場になったと感じています。
駐車場を車を置いておくだけの殺風景な場所にせず、暮らしの中の価値ある空間として考えた工夫です。

PHOTO: ToLoLo studio(1,2枚目)
PHOTO: 中村らんアトリエ一級建築士事務所(3~5枚目)

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採用されている製品

木材防護保持剤|ウッドロングエコ
有限会社 小川耕太郎∞百合子社
中村らんアトリエ一級建築士事務所
中村らん
ここが私の評価ポイント!
■採用製品:ウッドロングエコ

『海霞む家』の外構の木塀にウッドロングエコを塗布しました。ウッドロングエコは水に溶いて塗る木材防護保持剤で、私の周りの建築家の方々の採用例も多い製品です。軒天(外部屋根の裏側の天井部分)や破風(外の屋根の下の垂直部分)などに使用したり、工場で先に塗布して組み上げる方などもいらっしゃいます。他の木材の保護塗料との違いは、木材が塗装後に短期間でシルバーグレーに変化することです。経年変化後の色調に最初から変化するので、イメージの落差が起きにくく、使いやすいと感じています。水に溶いてシャバシャバの状態で使用するので、少量で広い面積に塗れてコストパフォーマンスも良い製品です。
採用製品
中村らんアトリエ一級建築士事務所
中村らん

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