プロの住宅レシピ 繊細な職人技が映える、美しいリビング
長谷川 拓也
朝の光を浴び、夜にはしっかりと閉じる。毎日の雨戸の開け閉めを大切にした暮らしがご希望のお施主様の住宅です。
雨戸をもつ大きな開口部はこの住宅の顔となっています。地元の木材で作った繊細な天井がリビング空間の美しさを強調します。
天井は外天井に繋がるように設計し、パネルの幅を狭く作ることで空間の広がりと繊細さを与えました。床材も同様に、広がる天井と調和するよう狭い幅のフローリングにすることで空間の美しさがより際立ちます。
こちらの住まいは栃木県に位置し、日光東照宮を有するという土地柄、宮大工や建具職人など、高い技術力を持つ職人たちが多く集まる地域です。職人の高い技術力と緻密さ、そしてこだわりでこの空間が実現しました。地域の特性や素材を活かした設計は、職人の技術力と建具の美しさが際立つ、まさに空気が光るような住まいです。