プロの住宅レシピ 夫婦で料理と食事を楽しむ、シームレスなキッチン
三浦 正博
素晴らしい景色が広がる丘の上の住宅。夕食は夫婦が一緒に料理を作りながら食べるというスタイルの施主様。そんなライフスタイルに合わせ、作る場所と食べる場所がシームレスにつながり、景色を楽しみながらご夫婦の時間が過ごせる形を大切にした設計をしました。
一枚の板でキッチンからつながるダイニングテーブルは、柱に使う木材を加工して製作。キッチンと一体にするために必要な天板の厚さ、重厚感のあるシンクとコンロに見合うような見た目の重量感を考え、柱に使う素材を採用しました。
通常、ダイニングテーブルの高さは70センチ、キッチン作業台の高さは85センチ。こちらの住宅は、テーブルの高さに合わせて70センチでキッチン台を製作しているので、料理をするには少し低いように感じますが、テーブルの上に設置するタイプの高さのあるIHヒーターとシンクを採用することで、高さに違和感がなく料理ができます。