プロの住宅レシピ 住まいを彩る、大きな木製窓
辻 秀易
この住まいでは、北側に設けられた大きな木製窓が住宅の顔となっています。
一般的には南向きの窓が好まれますが、この住宅では敷地の形状や周囲の環境を考慮し、北向きに大型の窓を設けました。北側の窓は一年を通じて安定した光を取り入れることができ、家の内部に心地よい明るさをもたらします。また、通りに面しているため、木の温もりと風合いを感じる大きな木製窓は行き交う人々の注目を集めています。
一方で、木製サッシをご希望されるお客様も中にはアルミサッシの耐久性などと比較し悩まれる方もいらっしゃいます。外部の木製サッシは雨風にさらされても耐久性のある材料を選定し、さらに水がたまりやすい箇所の設計にも配慮し、腐敗が起こりやすい部分にはアルミ素材を使用するなど、材料の特性を考慮した設計を行うことで長く気持ちよく住まえます。
住宅全体の窓の配置も光と風をバランスよく取り入れるように計画し、外観からも窓が美しく整って並ぶように設計しています。中から見ても外から見ても美しく心地が良い住まいであることを大切にしています。