プロの住宅レシピ 繭玉に包まれたような、優しいリビング
野田 裕彦・野田 美和
森の中に包まれるように建つ、アトリエ兼住宅。
玄関の扉を開けると、部屋の中に美しい池と自然の景色が広がります。大きな窓と吹き抜けを設けることで、周囲のロケーションを最大限に活かした設計をしました。
「可愛い家で森の中に包まれるように生活したい」。そんな希望をかなえるため、キッチンの出入り口は、丸みを帯びた鳥の巣箱のようなデザインにし、各所に曲線を取り入れ、まるで繭玉に包まれたような空間となりました。
素材にはできる限り自然素材を採用し、見た目や肌触りの優しさはもちろん、機能面でも室温や湿度を快適に保てるよう工夫しています。
冬は大きな窓からの光で暖かく、夏も風がよく通りジメジメすることもないので、毎日が気持ち良く、家で過ごす時間が多くなったそうです。
Photo:多田 ユウコ