プロの住宅レシピ 気分は忍者!子どものための隠し部屋

原空間工作所
原 達也・原 一美

宙に浮かんだような階段と、その先にある絵や写真を飾るためのギャラリースペース。実は…

ギャラリースペースはスライドして開き、隠し部屋のように子ども室が現れる。

子ども室内部の様子。10畳ほどあり、天井高も最も低い部分で2200mmの広々とした空間。

普段は上部に部屋の入口があるとはわからない佇まい。

建物外観。平屋状の屋根の上にある高い部分が子ども室。

施主の方の遊び心が活きたお子さん達のための隠し部屋です。
この建物は茶畑が広がる中に位置し、全体としては平屋のようなシルエットの建物です。そこに一か所高くなっている部分があり、ここが子どもたちのためのスペースです。

この部屋の入口は普段は姿を隠しています。リビングダイニングにある宙に浮かんだような階段、そしてその先にある絵や写真を飾るためのギャラリースペース。
一見この階段はギャラリースペースを飾り付けるためのもので行き止まりに見えます。しかし、実はこのギャラリースペースが動きます。引き戸のように横にスライドさせると…。
そこに子ども室への入口が現れます。イメージは忍者の使うからくり扉、子ども達が楽しんで入っていくことを想定して、高さを抑えた入口で隠れ家の雰囲気も十分です。
入口の階段も、施主の方からのなるべく階段に見えないものをとの要望を受けてデザインしていますが、実は別に段差の空間をつなげるピースもあり、はめ込むとそちらも収納として機能します。
子ども室はサイドに大きな窓もあり、将来的に大型家具などの搬入を行う際は対応可能です。現在は学習机や電子鍵盤もあり充実した子ども室になっています。

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