プロの住宅レシピ 土間をもっと使いやすく 引き出し式の渡り廊下

中澤建築設計事務所
中澤 博史

家を南北につなぐ通り土間。普段は土間を挟んで左右(東西)にフロアが広がる。

土間を介した行き来が頻繁にある際には渡り廊下が引き出せる。靴を履かなくても通行可能に。

フローリング

LDK側から土間とその向こうの和室を臨む。素通しに見える土間と部屋の境目には天井までガラスが入っており、冬場の寒さにも対応している。

家の中を通り抜ける土間。土間を挟んで向かって左に水回りや生活に必要なスペース、右に客間や趣味室を配置。普段の生活は左だけでも完結する。

土間から生活スペース側を臨む。普段の生活はこちら側で完結できる。

『八千種の家』はのどかな田園地帯にある、ご実家の隣に建てた家です。
建物の南側に駐車スペースや庭があり、北側にはご実家があるという配置です。子供が遊びに行ったり、祖母が遊びに来るため、南北どちらからも出入りができると便利だと考えました。加えて南北が通り抜け可能だと利便性も上がり、風も通って快適になるため南北を貫く通り土間を設計しました。
通り土間は多目的に使え便利なスペースですが、不便を感じる点があるとすれば土間を挟んだ反対側のフロアに行くのに一旦、靴をはく必要があるということです。一度行くだけならば大して気になりませんが、何度か行き来が必要な場合には煩雑に感じることもあります。そこで普段はしまっておいて、床下から引き出せる渡り廊下を設計しました。
軽く動いてストッパーで止められる仕様になっていて、土間を挟んだ両フロアをつないでくれます。これで靴をはかずにそのままワンフロアとして移動が可能になります。
また、普段は生活の動線の中で何度も土間を渡らなくて良いように、生活に必要なスペースを片側にまとめ、反対側に客間や趣味室などを配置しています。

PHOTO: junya terashita

シェアする

採用されている製品

各種防火処理木材・木質建材|チャネルオリジナル
チャネルオリジナル株式会社
中澤建築設計事務所
中澤 博史
ここが私の評価ポイント!
■採用製品:飫肥杉 フローリング

普段は節のある針葉樹のフローリングはあまり使用しないのですが、足ざわりの柔らかい木を使いたいという施主の要望を受けて、飫肥杉のフローリングを採用しました。柔らかさがある分、ある程度傷は入りやすいものなので、施主の方にも説明したうえで、それが味わいになるからと納得して選択されました。それぞれの木の特性を理解したうえで好みに合うものを取り入れるのも選択肢としてあると思います。
採用製品
中澤建築設計事務所
中澤 博史

他の家づくりのアイデア

プロの住宅レシピ カテゴリ