プロの住宅レシピ 珪砂を塗料にプラス、手仕事の風合いを感じる壁塗装

橋野文設計事務所
橋野文
ペンダントライト

写真奥の光がさす壁面に珪砂を混ぜ込んだ風合いが見える

別角度から見る室内空間と壁の風合い

キッチンと庭側を臨む

中庭の雰囲気とも調和する優しい風合いの壁

手仕事の風合いが活きた左官壁はとても魅力的ですが、予算面で左官工事を行うのが難しい場合があります。そこで塗装を選択するのですが、ノペッとした質感になるのは望ましくないので塗料に珪砂(けいしゃ)を混ぜるという手法をよく行っています。これは最初は塗装屋さんと話をする中で生まれたアイデアでした。珪砂とは石英を成分とする砂の一種で、建材や研磨などにも使われているものです。これを塗料に混ぜこんで塗ると、珪砂の粒が入ることで変化が出て、壁面に光の陰影が生まれます。写真1枚目のトップライトから差し込んだ光に照らされている壁にもその風合いが見てとれるかと思います。既製の珪砂入り塗料も存在していますが、価格が高めなのと調色や粒子のサイズなども後から入れる方が自由度が高いと思います。限られた予算内でも、工夫を凝らしながら理想に近づけることは建築家との家づくりならではの楽しさと言えるのではないでしょうか。

PHOTO: YUNAGI MIKI

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採用されている製品

照明|flame-フレイム-
flame
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ここが私の評価ポイント!
■採用製品:brass L

真鍮製のペンダントライトです。真鍮の素材感や、真鍮ならではの経年による味わい深い色の変化が魅力です。Flameさんはショールームも素敵で、お客様と一緒に見に行くと、「これにしたい」とお客様の意向が決まることが多いです。
採用製品
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