プロの住宅レシピ 毎朝の日課、洗髪ができる洗面台
落合 晋也
「毎朝、洗面台で髪を濡らしてヘアスタイルを整えたい」というご要望から設計したものです。
木の質感を全面に出したいというご希望もあり、壁と天井をラワンベニア張りにしています。木材の色味は落ち着きがあり、流行に左右されず、年を重ねても好んでいただける空間となりました。
床、天井、壁に光が沿うように窓を配置。高い位置に欄間ガラスの窓を設けることで、優しい光を取り入れながらも光と視線が抜けるので、空間に圧迫感を与えません。隣の脱衣室との間にも透明のガラスを設けることで、視線が抜け広く感じながらも、湿気が入らないようにしています。
水はねをする正面の壁は、木材と相性が良く耐水性のあるモルタルで仕上げることで、毎朝の洗髪も安心して行えます。