プロの住宅レシピ 土縁からつながるLDK

安藤建築設計工房
安藤 政英

庭とLDKをつなぐ土縁。

無双窓により熱い空気を上部へ逃がしエアコンを使わない暮らしを目指す。

下地にも合板を使わず、自然素材にこだわった素材選びを行う

ダイニングテーブルは備え付けにし固定することで、広いリビングスペースを確保。

本棚や食器棚は大工さんの造作。

土縁を設けたLDK。土縁はリビングと庭の中間地域となり、ここまでは土足で上がれるため、内外の一体感が強調されます。この工夫により、家族やゲストがリビングと庭を自由に行き来しやすくなります。
更に開放感を高めるため1階と中二階をつなぐ吹き抜けを設けています。2階をぶち抜いた吹き抜けだと高すぎるとの考えから、中二階にスキップフロアの寝室を設置し、適度な高さと広がりを持つ吹き抜け空間をつくりました。
中二階にあたる壁にはスライドして開閉できるドアを設けることで、1階の熱い空気が自然と2階に抜けて効果的な換気が可能です。夏の暑さも上昇気流により上の開口へ抜けていくため、快適に過ごせます。
開放的な空間と中間地域を持つLDKはリビング部分に広い空間を残しておくことで、リビングと庭を自由に行き来して楽しんだり、教室を開いたりと、自由に人が集まれる場所となっています。土縁があることで、室内外の境界が曖昧になり、さまざまなアクティビティを快適に行える空間が生まれます。

Photo : GENDAI.Pro 岡沢 晴也

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