プロの住宅レシピ その場所ならではの良さを活かした快適なリビング

7設計工房
石川 健人
フローリング

北東にL字の大開口を設けたLDK。視線が遠くまで抜け、近隣の目線も避けられるベストな方角。

高低差のある立地で2階にリビングを設けた。メイン玄関も西側の道路に面した2階にある。

リビングの南側を臨む。ロフト部分に見えているハイサイドライトは、冬場の南側からの日射しの温熱を室内に採りこむ狙い。

LDKの大開口外観。高低差を活かして視線が伸びやかに抜ける北東方向にリビングの窓を設けた。外階段を降りると、東側道路と仕事用の車の駐車スペース。

1階のドアはサブ玄関。東側の道路や駐車スペースに下りるにはこちらの玄関を使用する。上部の4つ並んだ窓が南側のハイサイドライト。

『北東に抜ける家』は北東にL字型の大きな窓をもった2階リビングの住まいです。リビングの開口は南側じゃないの?と思われる方もいるかしれません。確かに、南開口のリビングというのはよく見られるプランです。しかし、単に南であれば良いのではなく、その土地が持つ条件や周辺環境を考慮して、一番気持ちよく過ごせる方角を探すことが大切です。
このお住まいは敷地に高低差があり、西と東がそれぞれレベルの違う道路に接しています。実は、別会社から高低差を無くすための擁壁工事などを前提としたプランの提案を先に受けておられ、予算がかなりかかる点を悩んでおられました。そこで、私達からは高低差を無くすのではなくそのまま活かした設計をご提案しました。
2階に高い方の西側道路に接するメイン玄関を設け、リビングも2階にとりました。そして南側は隣家の目線が気になる位置関係のため、外からの目線が気にならない北東側にL字型の大きな窓を開きました。採光はこの窓と東西の小さめの窓から十分採れ、遠くまで広がる眺望も楽しめます。加えて南側にも目線が避けられる高窓を設置し、冬場の太陽の温熱を採りこめるようにしました。このようにそれぞれの環境にあった快適な空間をご相談しながら見つけていければと思います。

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採用されている製品

無垢フローリング 複合フローリング|IOC (アイオーシー)
アイオーシー株式会社
7設計工房
石川 健人
ここが私の評価ポイント!
■採用製品:複合フローリング カンヌシリーズ カンヌ コムサ

カンヌシリーズは190㎜と幅広で風合いも良く、複合フローリングなので床暖房に対応している点が魅力です。自邸でも採用していて、見学にいらした施主の方が気に入ってご自身の家でも採用されました。アイオーシーさんは取り扱う樹種が多く、サンプルも入手しやすく、ショールームもあるので施主の方が出来上がりをイメージして好みのものを選びやすい点も重宝しています。
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石川 健人

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