プロの住宅レシピ 一年中快適!断熱性能抜群な東京エコ住宅
加藤 裕一
東京でありながら、北海道レベルの断熱性能を有する住宅。
環境型住宅として「住んでから維持費のかからない家にしたい」という要望で設計がスタートしました。
断熱材を屋根には24センチ、壁には14.5センチ入れることで、室内を温め床暖房なども不要となります。断熱性能を高くすると、夏は室内が暑くなる傾向があります。そこで、西日が強い玄関側には窓を設けず、外観には反射色の白を採用することで、夏の日差しで室内が熱くなりにくい工夫をしています。
また、庇もポイントです。庇を窓より長く作ることで、どの季節でもどの時間帯でも庇の陰に窓がすっぽりと収まるよう設計をしています。
見た目にも清潔感のある白の外観は、爽やかさの中に左官仕上げならではの手作業の温かさを感じるテクスチャーです。反射色と断熱材を効果的に使うことで、冬の断熱性能と夏の遮熱を兼ね備える住宅となりました。
ちなみに、太陽光パネルを設けることで、1年目の年間光熱費はオール電化で年間1万円、2年目には年間マイナス36,866円を実現しました。