プロの住宅レシピ 視線を躱して自然光を感じる窓辺の居場所

STUDIO ALUC
佐々木 洸奈
フローリング

座るだけでなく様々な過ごし方ができる窓辺のソファ。外とつながる心地よい居場所。

ダイニング側からリビング方向を臨む。どちらの側からも自然光が届く室内。

リビングからダイニング方向を臨む。段差があることで、家族の目線の高さが切り替わり、大きくつながった空間でありながらも場面が変わる。

自然光や眺望を楽しめるダイニングの空間。家具もオリジナルデザイン。

ダイニングからの眺望。周囲と視線が交錯することなく景色が楽しめる。

『I-HOUSE』の敷地は坂道に面した高台に位置し、視線の抜けが心地良い方角があったため、眺望や自然光を活かした家づくりを行いたいと考えました。
住宅が密集するエリアでは、周辺の視線を避けながらいかに自然光や景色を採りこむかが課題になります。
『I-HOUSE』ではリビングの窓辺に大きな造作ソファを設け、自然光を感じながら様々なシチュエーションでくつろいで過ごせる場所にし、ダイニングには周囲の視線を躱して眺望を楽しめる開口を設けました。
リビングとダイニングと述べたようにこの住まいでは2つの機能を分けています。壁で分断したわけではなく、空間としてはつながりながらキッチンを挟んで段差で緩やかに場面を切り替えた形です。
リビングの役割として、奥様は在宅ワークの際に集中して過ごしたいというご要望や、旦那様は大の字になって寝ころべるような場所が欲しいという声があったため、ダイニングと切り分けたほうが過ごしやすいだろうと考えました。段差により屋内の視線も切り替わり、窓辺のソファで外光の変化を感じながらゆったり過ごすことができます。
また、リビングの下は子供部屋になっており、2人いるお子さんが将来2部屋に分けるプランに変更した際にも、天井高が確保できて狭く感じないようにと意図しました。

PHOTO: Kenta Hasegawa

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採用されている製品

FLOORING PRODUCTS|株式会社 望造
株式会社 望造
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佐々木 洸奈
ここが私の評価ポイント!
■採用製品:フローリング(特注色)

『I-HOUSE』のフローリングは望造さんの製品を採用し、特注色で仕上げて頂きました。
幅広で上質な木材を浮造り(※)で仕上げた、肌当たりの気持ち良いフローリングで、たいへん気に入って今まで何度も採用しています。

※浮造り:木材の表面の軟質部分をブラシ状の工具でこすって、木の硬質部を浮き出させる木材加工の技法
採用製品
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佐々木 洸奈

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