プロの住宅レシピ 暮らしの中心 家族の動きが見えるキッチン

相川佐藤建築設計事務所
相川直子・佐藤勤
水栓

家の中心のキッチン。『くの字』に開いていて家じゅうが見渡せる。廊下に面した室内窓は開閉でき、心地よく風が抜けてゆく。

キッチンからはリビング方向だけでなく、室内窓越しに廊下の先の土間玄関も見え、家族の帰宅にもすぐに気づける。

キッチンと連続したユーティリティスペース(家事スペース)。『くの字』型の東側部分で家事が完結するように動線を設計した。

家の中心のキッチンから西側を臨む。和室スペースや縁側の出入り迄視線が通り、家族の動きが見渡せる。右側からでる袖壁が、連続性のある空間の中で各スペースの場面を切り替えていく。

リビング側からキッチン方向を臨む。キッチンのユーティリティースペースは側面の壁で視線が遮られるので、作業で散らかっても気にならない。

『埼玉の家』は父親と兄の2世帯住宅と隣接する住まいです。正対する形で建てるとお互いの生活が見えすぎて気づまりになる場面もあるかと思い、少し角度をずらした『くの字』型で家全体を設計しました。
平屋の部分と2階建て部分が『く』の中心部分でくっついたような形で、2階をそれぞれの個室とし、1階は広々と家族で過ごす場として設計しました。
1階は『くの字』の連続した空間として広がりを感じられるよう極力間仕切りを設けず、天井の仕上げを変えたり少し袖壁を出すことなどで場面を切り替え、エリアの境目がわからず居心地が悪くならないようにしています。
その連続した空間の中心に位置するのがキッチンです。家の形と反対の『くの字』型に少し開いたキッチンは玄関から家の奥までどちらの方向も見渡せ、家族の様子が把握できる司令塔のような場所です。ユーティリティースペース(家事スペース)をキッチンと連続する形で確保したので家の中を右往左往せずにその場で家事を完結させられます。家事をしていても孤立せず、家族の様子がわかり、効率的に家事を進められる空間です。
位置だけでなく暮らしの中心となる家族の真ん中のキッチンです。

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採用されている製品

ミンタ|GROHE-グローエ- キッチン水栓
グローエジャパン 株式会社
相川佐藤建築設計事務所
相川直子・佐藤勤
ここが私の評価ポイント!
■採用製品:ミンタ シングルレバーキッチン混合栓

グローエの水栓は『埼玉の家』以外でも良く採用しています。水栓などの水回りの設備や衛生陶器などは毎日使うものですが交換することがめったにないものなので、誰もが納得する耐久性、信頼性を備えていることが重要です。グローエはそれらの条件を満たしていますし、機能面でも優れていいます。水の出方や止まり方など実際使ってわかる性能の良さ、使い心地の良さもあります。 デザイン面でもフォルムが美しく、実用性と結びついた水栓らしい見た目で洗練されていて、視界に入ったときに納得感があります。 ある程度の価格はしますが納得の質の良さだと感じています。
採用製品
相川佐藤建築設計事務所
相川直子・佐藤勤

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