プロの住宅レシピ 都内で富士山! 快適さと眺望を両立させたバルコニーとリビング設計

井水建築設計
井水 通明

限られた敷地でも、広く抜け感のあるリビングルームになるよう設計。

ダイニングに座っても、バルコニーの壁や手すりが邪魔をせず、景色が楽しめる。

広いバルコニーはリビングとつながるように設計することで、広さも二倍。

和室の窓にはアルミサッシを採用するも、アルミ部の見えない工夫で空間に統一感を。

和室から見たリビング。

この住宅は、限られた敷地の中で広く抜け感のあるリビング空間を実現するための工夫と、2階リビングからの眺望を最大限に生かすための設計が施されています。
リビングと大きなバルコニーを一体化するために、幅2間分(約3.6メートル)の開口部に特殊な木製サッシを採用し、全てのサッシを引き込んで開放できるようにすることで、室内外が一つの空間として利用できるようにしました。 バルコニーでは、通常の高さ(約1.1メートル)の手すりを設置すると、リビングで腰掛けた時に富士山が見えなくなってしまうため、この住宅では手すりの高さを約70センチに抑え、さらに安全性を確保するためにベンチを設置しました。ベンチの奥行きを深く取ることで、安心感と快適さを両立させています。
リビングの一角に位置する和室の窓には、既製品の4枚引きアルミサッシを使用し、4枚のうち中央の2枚のみを開口として利用。残りの2枚は壁の奥に引き込んで隠すことで、アルミのサッシ部が見えません。既製品のアルミサッシを工夫して用いることで、コストを抑えながら空間全体の調和を損なうことなく仕上げました。
都内の限られたスペースでも、細部に工夫を施すことで広くて快適な空間を実現できます。

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