プロの住宅レシピ キッチンと食卓を一体化!家族が自然と集うキッチン

濱田修建築研究所
濱田 修
天板

一枚のステンレスでつくられたキッチンカウンター。

段差を設け一段高くすることで、キッチンカウンター兼食卓に。

オープン時の背面収納。電化製品から食器、食品まで全てがこの中に納まる。

少しの段差もなくフラットに設置できるIHは、シャープな印象のキッチンを作ると共に、お掃除も簡単で機能的。

シャープな角にこだわったステンレスキッチン。洗練された印象で、お掃除もしやすい。

スッキリとしたデザインが好みのお施主様。
こちらの住宅のダイニングキッチンでは、ステンレス天板が伸び、食卓テーブルを兼ねています。
通常、食卓の高さは70〜73センチ、キッチンの高さは85センチ程で、10センチ近くの差があります。この2つを一体化させるために、キッチン側の床を一段下げることで、この高さの違いを解消しました。これにより、キッチンに立った時とカウンターテーブルに座った時の目線が合い、距離感も近く、家族との交流が深まる設計となっています。小さなお子様も一段高い場所でお手伝いしやすく、家族みんなでキッチンに立ち、食卓を囲む時間が自然と増えます。
キッチンの背面には、6枚引戸のガラリ式収納を設置。その中には冷蔵庫やキッチン電化製品、食器、食材までがすべて収められます。さらに、窓際に設けたワークスペースもキッチンカウンターと同じ高さに統一することで椅子を共有。完全収納と必要最低限の家具で限られたスペースを有効活用できます。
キッチン床の段差部分には、床の材質と色をあえて変えることで、耐水性だけでなくつまずきを防止する安全性も確保しています。特にお子様やご友人に配慮した設計です。
狭小住宅でありながら、スッキリと暮らせ、細部まで配慮が行き渡るLDKです。
Photo : 山内 昭一

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採用されている製品

ステンレスワークトップ|シゲル工業
シゲル工業株式会社
濱田修建築研究所
濱田 修
ここが私の評価ポイント!
一般的な Rの曲線のようなものではなく、角が美しいシンクです。今回のキッチンは造作キッチンですが、シンクをゼロから作るよりも、この製品をステンレス天板に溶接して磨き込み、一体化させた方がコストも抑えられます。 シンプルだからこその使い勝手の良さがあり、特によく料理をされる方に好まれています。
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濱田 修

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