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スタジオアンテナ一級建築士事務所

陽の光や雨の音、鳥の声や虫の音、夏の空や秋の夕焼け。
身近にある小さな自然と、当たり前の日々に隠れる豊かな情景を大切に、穏やかに過ごせる場所をデザインしています。


住所: 東京都町田市原町田4-24-30-618

E-mail :info@studioantena.net
URL : http://studioantena.net/

作品集

物件

■ 町田の家

家庭としての生活の場でありつつ仕事も行う。そして、将来的に賃貸する可能性も考慮しながら計画したこの空間は、その場所が持つ特性をより純粋に楽しめる事を目指している。そうすることで、気候や季節、天気や時間など外部の変化に応じて内部空間の状況も変化し、多様な表情を与えることができ、使う人の変化に場所を呼応させることができる。

階高が低く、梁せいの高い躯体が内部空間に負荷をかけていた為、梁を飲み込むように一枚の大きな壁面で空間を切り分け、その壁に収納やトイレ、手洗いなど住まいにおける重要な機能を持たせている。

住まいに必要な機能を不利な環境と合わせて場所に価値を持たせることで、それ以外の場所が自由になり変化を許容する住まいが実現できた。

既存プランは、典型的な南側信仰の計画であり、豊かな公園に面した眺望の良いこの場所では適していなかったが、状況を整理し環境に呼応した必然を探すことで、この住まいは生まれている。

 

Photo : 矢野 紀行​

プロの住宅レシピ

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■ 玄関から一続きになる住まい

三方の窓ごとに部屋が分かれていた3LDKのマンション。
それをどの場所にいてもこの三方の窓が感じられるよう環境の場所を置き直し、ワンルームのような空間で一続きとなる住まいへとリノベーションを行いました。
土足でも過ごせるよう、玄関から続くアトリエスペースは土間空間として計画。マンションに必要な遮音を行うため、下に遮音マットを敷き、その上にフレキシブルボードを採用することで、実現しています。玄関横の小上がりの和室は、靴を履く際の腰掛けにもなり、休憩スペースとしても機能しています。
マンション独特のRC構造の柱や梁は一枚の大きな壁面で包み、作り付けの収納やベンチなので隠し、天井は葭ベニヤ等の自然素材を用いて覆うことで、マンションらしさが消え、梁や柱が空間に圧迫感を与えません。さらに、それぞれの場所で天井や床の高さを変え、素材を巧みに使い分けることで、一続きの空間にいながらも籠り感のある場所と開けた場所が生まれ、心理的にも様々な居場所が生まれるよう工夫しています。
玄関からつながる空間は、子どもたちが走り回れるほどの大きな空間となりました。