永江建築設計事務所
住宅を中心に、店舗、保育所、オフィス等を設計しています。ライフスタイルを活かした空間づくりを得意としています。
新たな家での住まい方を、対話を重ねて共有し、クライアントと共につくっていきます。
住所: 兵庫県西宮市本町本町平成ビル201号
TEL : 0798-27-0619
URL : https://www.nagae-ao.com/
住宅を中心に、店舗、保育所、オフィス等を設計しています。ライフスタイルを活かした空間づくりを得意としています。
新たな家での住まい方を、対話を重ねて共有し、クライアントと共につくっていきます。
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■ 志免の家
ー2世帯の距離感をデザインした住まいー
別々に暮らしていた親子(60歳代の親と30歳代の娘夫婦)が同居するために、近年空家となっていた、建主の実家を二世帯の住まいとして改修した計画。
既存住宅は、暗くて寒く、土間で各居室と水回りが分断されており、バリアだらけでした。そうした性能上の課題を解決することに加えて、世代やライフスタイル、価値観の異なる家族がそれぞれ「自立」し、助け合える住まいが求められました。
そこで、既存住宅が持っている母屋、離れという空間構成を活用し、自立した二世帯の距離感をデザイン。
各部屋は、土間により、互いに干渉されずに自由に外部へ出入り出来ます。
両者をつなぐリビングでは、廊下であった南側を一体化し、その一部を縁側空間として再生。
リビングスペースに縁側、和室と多様な空間があることで、一緒にいたい時とそうでない時等、状況に応じた居場所の選択を可能にし、息苦しくない適度な距離感を創出しています。
撮影: 八代写真事務所
受賞: 第34回住まいのリフォームコンクール
住宅リフォーム・紛争処理支援センター理事長賞
■ 世代が違う二世帯の縁をつなぐ縁側
昔ながらの平屋の良さと愛着のある家を引き継ぎながらも、お互いが無理をしない新しい二世帯の住まいを模索しました。
二世帯住宅を設計する上で大切にしたことは「距離感のデザイン」。
そこで作ったのがリビング横の縁側空間です。
お互いが過干渉されず、丁度良い距離感がもてる「居場所」を作りました。
縁側空間では、趣味を楽しむ場所として、ときにはのんびりと読書やお昼寝ができる場所として...生活シーンに合わせて多種多様な使い方ができます。
ポイントは、リビングにつながる場所にあること。そして、縁側横にボックスの和室を配置したことで、リビングやダイニングから直接的には見えないうえに、真ん中に柱を立てることで、気持ち的にも視覚的にも別空間のような印象を与えました。
実際に生活をする中で、それぞれやりたいことをやりながらも、自然と一緒の空間を共有していることが多いというお話しを聞いています。
従来、縁側とは外部と内部をつなぐものでした。この住宅では「人のつながり、縁」をつなぐ場所と位置づけています。
世代の違う二世帯が共有の場所(リビングと縁側空間)を通して、コミュニケーションを誘発し、助け合える住まいになりました。