■ 阿波岐原の家 01/宮崎市の住宅
宮崎市の住宅地に建つ2世帯新築住宅 阿波岐原の家
隣接敷地に同時期に親世帯(2世帯)と子世帯の新築住宅を依頼されました。
外部の素材や意匠を合わせることで2つの敷地が一体に見えるように設計しており、外構を 含めて統一感をもつように考えているが、親世帯の内部インテリアと子世帯のインテリアをそれぞれ要望・生活スタイル等によって変えている。
(親世帯_阿波岐原の家01)
当初敷地には100年以上を経過した古い民家にお住まいで、 それの改修を含めた検討を要望されていた。残す方向で検討したのだが、結果的には新築ということになった。
住まわれていた民家はどっしりとした骨太で、中心に大黒柱のある田の字型の建築で、今回の新築で間取りやスケールはこの民家を参照している。また、子供家族のほうもこの民家に愛着があり、生活スタイルを大きく変えたくないというような要望だったので、 新築なのだが、改修をするような感じで設計を進めた。ただ、やはり古いことによる不便さ (温熱環境やバリアフリ 一やプライベートの確保)の解消を優先しつつ、一部元の材料を使用しながら建築を設計した。子供家族のほうは要望からシンプルにインテリアをまとめ、 親世帯とは合わせてリニア構成で、両サイドにそれぞれのプライベートな空間を配置、世帯間の心理的な距離が得られるように考えている。
Photo: 見学友宙 / TOMOOKI KENGAKU