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■ syyh

世田谷区用賀の間口が狭く奥行きの長い敷地に建つ都市型個人住宅。
外観はあえて閉鎖的にデザインし、内部に3.5層の斜めの吹抜けを建物中央を串ざすように配置した。
その3.5層の吹抜けの多方面に接するように開口部をデザインする事で、内部はプライバシーを確保しつつも、明るく開放感のある住空間を獲得した。
外部はトレンドカラーのグレージュを採用し、白とのコントラストをあえて作り出す事で、建物の表情を象徴的に表した。
前面道路側のフレームは青空をくり抜き、家の中の絵画に転換する。

PHOTO: 有限会社アダボス 足立和久

■ 家の南北をつらぬく斜め吹き抜け

住宅地に建つ『syyh』は、周囲の目線を避けながらも光や外の環境を室内に取り込むことを意識して設計した建物です。
玄関は北側にあるのですが、どうしても暗く閉じた形になりがちなのを解決するためにも、家の南北をつらぬく斜めの吹き抜けを設けました。
大きな南側の最上部の窓から採った光が吹き抜けからフロアに降り注ぎ、さらにそのフロアから北側へ向けて設けた下階へつながる吹き抜けを通って玄関まで届きます。これにより家の中のどこにいても外の変化を感じることができます。
これだけひらけた空間づくりをしていますが、耐震等級３とういう高い耐震性も確保しています。
このように建築家と施主の方で土地の条件や希望を最初からよく相談しながら設計していくことで、開放感と強度を両立した家づくりをしていくことが可能です。

PHOTO: 有限会社アダボス 足立和久