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谷口弘和設計室│HTA

住所: 大阪府藤井寺市道明寺1丁目15-18

E-mail :taniguchi@hta-hta.com
URL : https://hta-hta.com

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■ 八幡の二世帯住宅 – 更新される農地 / 構築される長屋 –

【長屋と庭の間にある大らかな隙間】

 

京都府にある雛壇上の土地に建つ、高齢者の親世帯と息子世帯のための二世帯住宅である。実家より徒歩3分の農地が売りに出ているのを発見し、購入を決めた。

 

計画地は高低差のある雛壇状の不整形地であり、かつては農地として利用されていたが長年放置され、荒れていた。宅地にする場合に擁壁を建てなければ成らず、住宅が一つ建ってしまうくらいの莫大な費用をかける割には敷地が分断され、敷地全体を活用することが難しいためである。周囲の住宅も同様の問題に直面しており、土地のポテンシャルを活かしきれてないように思えた。

 

そこで本計画では、高低差のある敷地と住宅が一体となるような建ち方を模索。低い地盤に小さいヴォリュームを置き、高い地盤から長いヴォリュームを掛け渡すことで、一切の敷地造成をすることなく、必要な面積を確保しながら住宅を敷地に着地させた。また、敷地と住宅の接地面を最小にすることで基礎を減らしてコストダウンを図ると同時に人や庭が入り込む隙間を設けることできる。建てることで敷地と分断されるのではなく、建てることで敷地が生まれ変わり住宅とよりよい関係になるような状況を目指した。

建主の親世帯子世帯のそれぞれの希望、そして共通して行き来のない分離形式が希望だったため、高い地盤はアクセス性を考慮し親世帯の平屋建、低い地盤は周囲に建物がなく眺望がよいことから二階建ての子世帯へ。それらを長い屋根で繋ぐことで平屋建と二階建による連層形式の長屋が構築された。

 

長屋によって荒れ果てた農地が庭に更新されたように、この庭が長屋と相互に関係を持つことで、暮らしを豊かに更新していくものになることを願う。

 

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Photo:笹の倉舎 / 笹倉 洋平

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■ 雛段状の農地をそのまま活かした、長屋形式の二世帯住宅

長らく放置されていた雛段状の農地。
土地を造成するにはコストが高くなるため、敷地の形状をそのまま活かした設計としました。 斜面に手を加えず、建物の形状を敷地に合わせ、地面への接地面を最小限にすることで、工事費用を抑え、建設費とのバランスを大切にしました。
同時に、1階部分の面積を小さくし、斜面と住宅の間に空間をつくることで、農地と住宅を分断せず、庭が長手方向に連続するよう土地の特性を最大限に引き出しました。
段差を活かした2階建て部分は子世帯の居住エリアとし、親世帯は身体への負担を最小限に抑えるため平地部分に配置し、快適に生活できるよう設計しています。土地全体の魅力を最大限に活かしながら、二世帯が快適に過ごせる住宅となりました。