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住所: 福岡県福岡市中央区御所ヶ谷3-13-52

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作品集

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■ 四塔七巣( 4 towers 7 nests )

美容室を併設した住宅です。

土地区画整理中につき周囲の景観変化が予測困難な駅前の敷地において、オーナーが望む「髪の病院のような美容室らしくない隠れ家的な美容室」と「オーナー家族の住まい」のプライバシーをいかに守るか?が主なテーマとなりました。

検討の結果、7つの個の空間(=巣)を内包する4本の塔を、視線の多い道路沿いに敢えて並べ、その他の共有空間をその背後に配置する現案に至りました。
4本の塔は、その重厚な外皮により内部の個の空間に静をもたらし、自身が砦となることで背後の共有空間には適度なブラインド効果をもたらします。島を守るが如く立ち並ぶモアイ像のような列塔のファサードは、周囲の視線や騒音を遮り、塔と塔との隙間部分で光や風や景色を適度にフィルタリングするバッファー(緩衝装置)のような存在です。

区画整理により、数年後には辺り一帯が新築の建物で埋め尽くされる予定です。この「新築だらけの街」の異様な光景に一石を投じたい。ここで目指したのは、周囲の建物とは異なる時間軸をもつ、遺跡のような年齢不詳の建築です。

地産の砂利を大量混入したオリジナルモルタルを大胆に掻き落とした壁は、荒々しくも素朴な表情をもち、光のあたり方次第で目まぐるしく色味が変貌します。職人の手仕事の跡を敢えて残した左官壁は、新建材ばかりで構成された無機質な街並の中で、よい意味で新築らしくない独特な風合いと温もりを醸し出しています。

 

photo:1〜3, 5, 7枚目_Kouji Horiuchi/4, 6枚目_group-scoop

■ まんなか

家のまんなかに設けた明るい吹抜空間が特徴の小さな住宅です...

■ ナガヤネ

広くて長い敷地の特徴をいかした平屋の住宅です。タイトルに...

■ ハコフネ

子世帯6人(夫婦+4姉妹)と親世帯3人(妻の両親+妹)の...

■ FU-PU 風布

マンション1室のフルリノベーションです。 不要な壁を全て...

プロの住宅レシピ

プロの住宅レシピ

■ 金属と木が織りなす墨の家 ~経年変化を味わいにする壁~

施主はご自宅で書道教室をされている方です。いずれ墨のハネなど拭いても取りきれない汚れが壁についてしまうことが想像できました。
そこで墨の汚れさえも味わいとして採りこめる空間をつくることを考えました。
墨の濃淡を表現した壁面をつくる方法を模索するために、材料となるOSBボード(木片を接着剤で圧着した素材)に墨汁を塗ってみたり様々な方法を試しました。
そこで思い至ったのが、通常錆止めなどの目的で金属に使用するローバルの亜鉛メッキ材を塗布する手法でした。
これは陶芸家の友人から、陶器は様々な鉱物を含む土や釉薬が焼成されて化学変化をすることによって想像を越えた独特のテクスチャを生むという話を聞いたことがヒントになりました。
メッキ材に含まれる亜鉛も鉱物由来です。焼成することはありませんが、異素材と組み合わせることで新たな表情を見せてくれるだろうと考えました。
ローバル製品を木部に使用するのは初めての試みです。ローバルの担当者の方も興味を持って下さり、一緒に風合い良く仕上がる塗り方のコツなどを探りました。
試行錯誤の末に、亜鉛とOSBボードの質感が様々な時間帯の光によって様々な濃淡や表情を見せる『墨の家』が生まれました。

PHOTO: 堀内広治(1,4,5枚目)/group-scoop(2,3枚目)