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田中郁恵設計室

ちょっとした変化だけでも、いつもの生活に新しい景色を発見できるような設計するようこころがけています。
住宅、店舗、オフィス、家具。新築、リノベーション、ちょっとした改修提案。なんでもご相談下さい。


住所: 京都府京都市下京区西錺屋町25つくるビル401号室

TEL : 075-748-1958
E-mail :info@t-ikue.com
URL : https://t-ikue.com/

作品集

物件

■ 山と庭を眺める家

市街地に建つ、ほぼ平屋の住宅です。敷地は広く必要な建坪に対して余裕がありました。屋内は生活動線をコンパクトに平屋の矩形で計画し、屋外(庭、駐車、メンテナンススペース)がそれぞれ、ちょうどよい広さになるように位置を決めました。道路側の外壁は極力開口部は控え道路から距離をとることで、圧迫感を抑え、また塀をたてずにプライバシーを保つことができるようにしています。

 

『近景』と『遠景』
南は墓地に面し、日当たりが担保されていました。まず南側に『近景』としての主庭を配置し、LDKから眺めることができます。一方、東の山並みに向かって延びる屋根をかけ、その先端に2階を設けました。そこからは『遠景』として東方の山並みを望むことができます。
『日常』と『非日常』
また非日常の空間として、「ハナレ」がLDKから庭を囲むように南に延びています。「ハナレ」には祖父母が残したアンティーク家具を設え、それに合わせて内装も整えました。

「近景」と「遠景」、「日常」と「非日常」の2つ軸が暮らしに変化を生み、より豊かになるように考えたすまいです。

 

PHOTO: 中山保寛

■ 小径のすまい

間口3mほどの狭小敷地に建つ、幅2.1m、奥行き10.9mの小さな家...

■ 上阿達町の家

京都市にある、長屋住戸の改修計画です。 敷地は大通りから...

■ 駒野の家

家族の成長とともに増築を重ねてきたすまい。子供が独立した...

プロの住宅レシピ

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■ 細長い家の形を効率的に使う 階段周りに集約された収納と就寝スペース

おひとりと猫1匹のための住まいです。南北が幅の広い道路と公園に面しており、光と風が抜ける環境です。しかし細長く、広くはない敷地でしたので、効率的に空間を使う必要がありました。
その中でも特徴的なのが1階の階段周りのスペースです。
まず、造り付けソファのように見えるのは、既製のマットレスを使えるサイズのベッドです。いかにもベッドという雰囲気のものがあると、寝室として空間の性質を限定してしまうため、ソファベッドのようなものをという施主の方の希望を受けて設計しました。
さらに、ベッド横の段差の天面の蓋を開けると中はコンセント完備の収納になっています。浅めの造りで、就寝時にスマートフォンを置いておくなどサイドテーブルのように使えます。
そして階段下、ベッド下は収納として活用しています。収納は多い方が良いと思われがちですが、その分生活スペースを圧迫し、費用もかかります。私は、施主の方の荷物を図面に落とし込み、本当に必要な収納はどれくらいかを一緒に見極めていくという方法をとっています。
このように様々な役割を1階の階段周りに集約させて、明るい2階をのびのびと過ごせる空間としました。

PHOTO: 中山保寛