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    PHOTO: Takuya Yamauchi

nagom

クラフトの世界に「一器多様」という言葉があります。器量が良く様々な料理を受け入れ機能性に富んだ多様な器を指します。建築においても器量が良く家族の笑顔を包み込む、そんな住まいを創っていきたいと思います。


住所: 神奈川県横浜市港北区菊名6丁目

TEL : 070-4022-0512
E-mail :info@nagom.design
URL : https://nagom.design/

作品集

物件

■ 1 Livingの家

築40年の一般的な集合住宅の改修工事です。1980 年代に建てられた団地の一般的な3DK の間取りでした。間仕切り壁が多く、水廻りや北側に光が届きにくいため暗い印象でした。また最小限のスペースしかなかった水廻りを拡張するため浴室を北側の窓際へ移動しました。この部屋の最大の特徴だった北側から南側の庭までの抜け感を活かし各居室が連なりながら、室内のどこにいても庭の緑を楽しめる間取りへと変化させました。そうすることで部屋全体に光と風を届けることができ、ジメジメしがちなマンションの1階中部屋のデメリットをメリットへと変換しました。

 

PHOTO: 山内紀人 / 森山祐子

■ 街に開く職住一体の家

渋谷区の住宅街に建つ木造2階建ての戸建て住宅です。この街...

■ 地上75mの家

仙台市のタワーマンション最上階のリノベーション計画です。...

■ 借景の中に暮らす家

横浜市の高台に建つ木造2階建ての戸建て住宅です。眺望の良...

プロの住宅レシピ

プロの住宅レシピ

■ 開放的で居心地の良いリビングのような浴室

築40年の集合住宅の1階をリノベーションした住まいです。改修前の間取りは現在の水回りの考え方とは異なり、狭く薄暗い雰囲気の場所になっていました。
そこでリノベーションにあたり、水回りの位置を変更し、私自身が大好きな場所でもある浴室を居室や庭と連続する開放的な空間として設計しました。
これには配管の位置の変更が必要なので、水漏れのリスクなどを考えると難しいケースもありますが、今回は1階であったため実現することができました。
浴室は壁で囲うのではなく、隣接する和室と連なる一体空間としてとらえています。リビングのように天井や壁、床を仕上げ、浴槽をソファのようにくつろぐ場所として設置しました。オープンな浴室というと湿気やカビの発生が気になるところですが、湯気が立ち込める原因の多くはシャワーであり、カビの主な原因は石鹸カスなどの汚れです。そこで、シャワーブースを隣に設けることでそれらの問題をクリアしました。浴槽はくつろぐ場所であって、洗い場と一緒である必要はありません。浴槽から昇る湯気程度の湿度は、閉め切っていないので室内空間に均一に分散し解消されます。
これらの工夫により、庭を眺められる居心地のよいリビングのような浴室が生まれました。

PHOTO: 山内紀人 / 森山祐子