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PEAK STUDIO

物としての家だけでなく、暮らし方も含めてご提案していきます。
家は建った後はその場所の風景になっていきます。周囲のコミュニティとつながりながら暮らせる、その場所ならではの家づくりを心がけています。


住所: 神奈川県川崎市高津区子母口565 tachibanahut 2F

TEL : 044-820-6115
E-mail :info@peak-studio.net
URL : http://peak-studio.net/

作品集

物件

■ 飯塚の平屋 / House in Iizuka

敷地は国道と田畑の広がる集落との間に位置し、交通量が多く時間の流れが速い西側と、穂波川や田畑が広がるのびやかな風景とのギャップが大きい場所にあります。 また敷地周辺には、神社が作り出す森、ボタ山の見える風景、少し離れた箇所には炭鉱時代の巻き上げ機基礎の遺構、そし て、宿場町の名残を残す煙突やレンガの塀など、年月を経て残ってきたシンボリックな風景がみられます。
新たにここに建つ建築も、今後それらのひとつとなり得ることが望ましいと感じました。
白華していくセメント板や黒ずんでいくZAM鋼板、苔むしていくカゴ詰めの割栗石などを外観を構成する素材として選ぶことで時とともに味を出していけるものにしました。

一方、ここに住まう家族は、東京から地元へ移り住み、緩やかな時間の中で過ごすことを望んでいました。 そのため、西側の国道に対しては長い塀のような佇まいを作り、騒音や視線をカットするとともに、東側の庭に向かって開くつくりとしました。
また、家族構成や暮らし方の変化に対しても対応していけるように、2つのボリュームで構成されたシンプルな 構成としつつ、木と鉄骨の混構造(短手方向を鉄骨のラーメンフレームとする)とすることで、内部をがらんどうにできるようにしています。さらに可動式の家具と引き戸により生活に応じて変化できるつくりにしています。
施主の趣向とも相まって、内外ともに全体の素材感をラフなもので構成し、時間の流れとともに味わいを持つような素材 、つくりとすることで、この場所のシンボルのひとつとなるような住まいを目指しました。

 

PHOTO: Katsumasa Tanaka

■ 梅の木と隣庭の家

PHOTO: Nao Takahashi

■ みやまの家 / House in Miyama

PHOTO: Yasutake Kondo

■ 月見山の家 / House in Tsukimiyama

PHOTO: Nao Takahashi

プロの住宅レシピ

プロの住宅レシピ

■ 生活を形づくる主役の階段

山登りなどアウトドアが大好きな一家が暮らす『月見山の家』には、主役ともいえる広々とした階段があります。
全体の設計は、大きなワンルームのような風と光が通る家の中に地形を作っていくようなイメージで行いました。
その地形イメージの中でも特徴的なのが、幅が一間ある階段です。贅沢なサイズですが、ただの移動のための場所ではなく、そこ自体が居場所であり、階段を昇るごとに家の中の景色が展開していきます。
階段左側には子供たちのためのスペースがあり、遊ぶ場所と学習する場所というように段差により場面が切り替わります。
また右側はクライミングウォールになっていて、山登りのための体力作りや遊びに使え、階段に座ってそんな家族の様子を見ながら過ごすことができます。さらにこのクライミングウォールをはしご代わりに小部屋に入ることができ、写真2枚目のように小部屋の入口と階段にベンチのように腰掛けて顔を合わせて喋ることも可能です。一番上の段に座ると隣家を躱して窓から海が見え、とても居心地の良い場所になっています。
ちなみに階段下は寝室で、スケルトン階段を透かして届く朝日を浴びて起きられます。このように様々な場面で生活のポイントとなる階段です。

PHOTO: Nao Takahashi