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コニシ建築設計事務所

希少な天然乾燥木材や最新のパッシブハウス技術も活かしながら、風土と暮らしを探求した癒しの居場所づくりを提案しています。


住所: 東京都調布市佐須町1-15-6 

TEL : 042-483-1380
URL : https://www.k-arch.jp/

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作品集

物件

■ K邸「井の頭の家」

新築工事

 

敷地は、南側に玉川上水とその緑道に面した自然豊かな住宅街ですが、 東西方向に細長い形状で南北に3m程の高低差があり、 宅内には緑道に沿って古いコンクリート擁壁が残っている状態でした。
費用の都合で擁壁は解体せず、南側緑道とパラレルに向き合い、 プライバシーだけではなく通風・採光・音などを、よりニュートラルに受けとめる装置として、 新たな境界壁を構築しました。せめぎ合う暮らしや風土を適度に開放し、 緩やかに社会とつながることを意図しています。

 

Photo : 和知 勝

■ H邸

再生/リノベーション工事   既存建物の図面がなかっ...

プロの住宅レシピ

プロの住宅レシピ

■ 視線を調整し緑道に開く、土地条件を活かした住まい

敷地は、玉川上水沿いの緑道に面した、自然豊かな場所。
お施主様からは「南側の緑道に面した環境を最大限取り込みながらも、人通りの多い緑道からのプライバシーは守りたい…」というご希望がありました。さらに南側緑道と北側の法的な道路との高低差が約3mあり、仕様が特定できないL型の古い擁壁が敷地内部に大きく食い込んでいるなどの制約がありました。
これらの複雑な敷地条件をふまえ、1階は新たな擁壁を兼ねたコンクリート造とし、2階は地盤への荷重負担を抑える意味から木造という混構造の形式となりました。外観だけでなく構造や用途の違いもできるだけ上下階で明快にして、それぞれの素材感が際立つデザインとしました。

また象徴的なのは、緑道と向き合うための装置となる塀です。一見すると境界ぎりぎりに立てた塀に見えますが、実際には建物の一部であり、地盤からは浮き上がった構成となっています。単なる目隠しの塀ではなく、上下階をつなぐ光や風、視線といった内外を柔らかく調整するフィルター装置でもあります。
目隠しとして設けたルーバーは上下でデザインを変え、上部はポリカーボネートを組み合わせたルーバーで、視線をしっかり遮りながらも、室内から見るとやわらかな光が透けて見える設計に。下部は隙間を密にしたルーバーで、通風性を高めています。

更にガーデニング好きなお施主様の趣味を反映し、既存の擁壁と建物とのあいだに壺庭のような小さな庭を計画。室内からも緑を楽しめるように配置しました。
複雑な土地の特性を見極め、良さを引き出した外観デザインとなっています。

Photo : 和知 勝

■ 天然乾燥の杉材に包まれたLDK

緑道に面した細長い住まい。 敷地の特性を活かし、各部屋が...