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小笠原建築研究室

ここちよい空間づくりを心がけ,住む人や使う人と共に変化し成長していける建築をつくりたいと考えています.


住所: 奈良県大和郡山市新町774-10

TEL : 070-1788-0070
E-mail :info@ogasa-aa.com
URL : http://ogasa-aa.com/

作品集

物件

■ 王寺の家

奈良県北葛城郡北端に位置する町、王寺町

敷地は住宅地と商業地が混在するエリアにあり、南側は交通量の多い道路に面している。

 

建替前は道路と距離も近く落ちつかない環境でしたが、裏の土地を入手されたので大きくセットバックさせ、プライバシーが確保できるよう北向きに開いた計画としました。

 

裏庭に面するLDKとウッドデッキのある半屋外空間は、連続する登梁(吉野杉)の屋根をかけることで,軒が深く一体的なつながりをもたせています。また、家族の集う場には薪ストーブを設け、生活スタイルに合わせた通り土間を組み込み、火のある暮らしとお庭づくりが楽しめるお住まいです。


■ 住み継がれる町家|町並みの再生 奈良の家

奈良町周縁部にあって農家分布していた場所でもあり,通りに...

■ 眺望とお庭を楽しむ 天理の家

敷地は分譲開発地2区画分.東側に田園,遠くに山の稜線が望め...

■ Y字路の家

緑豊かな公園に面し、左右で少し高低差のあるY字路が魅力的な...

プロの住宅レシピ

プロの住宅レシピ

■ 光を通して熱を逃がさないガラス欄間

『奈良の家』は住み継がれた町家のリノベーションです。最初は建て替えというご依頼だったのですが、とても魅力的な町家なので、現代のライフスタイルに合わせてリノベーションを行うことになりました。

耐震補強などに加え、大事なポイントとなったのが、温熱環境を向上させることでした。昔の建物は広くどうしても家の中心部まで光が届かず暗くなりがちです。また、現代の新築と比べると冬場は底冷えします。それらを極力解消して、自然光を感じながら快適に過ごせる空間を目指して設計を行いました。

まず、空間を大きなワンルームとしても、区切られた部屋としても使用できるよう建具でフレキシブルに変化できる既存の田の字の構成を継承しました。
その中で、視線や光による空間のつながりを持ちつつも、各部屋の暖房効率を上げられるように設けたのがガラスの欄間です。建具の上部を閉じると空間の広がりや光も止まってしまいますが、かといって素通しでは熱が逃げてしまいます。そこで透過するガラスの欄間を採用しました。
また、ダイニングや階段部分を吹き抜けの縦にボリュームがある空間にしたため、効率よく室温を調整するにはある程度横の空間を建具で仕切る必要もあり、田の字プランの建具+ガラス欄間がその役割を果たしています。
アクセントとして既存の美しい欄間を残し、囲まれた落ち着きとガラスの対比を楽しめるようにしています。

PHOTO: 冨田英次