先輩建築家から「素晴らしい職人さんを紹介するよ」と言われて、一緒に飲んで意気投合したのが髙山登志彦さんとの出会い。
初めて仕事をお願いした亀戸の保育園では、髙山さんの提案で煉瓦の壁に列車や新幹線を描こうということになり、関係者や児童からも大好評でした。
その後も、一緒に仕事をすると「こんな事をやりませんか」「こういうアイデアはどうでしょう」と毎回積極的に提案してくれ、いつも刺激的で熱い議論になります。
彼の提案やアイデアは単なる思い付きではなく、世界中の煉瓦を見てきた豊富な知識や経験に基づいているので、こちらとしても「なるほど」と納得することが少なくありません。
私にとっての髙山さんは仕事を依頼する職人さんではなく「どうすればもっと良い建物になるか」を一緒に考えてくれる貴重なパートナーであり、新しい建築の依頼が来た時には「またこの人と仕事がしたい」・・・そう思える稀有な存在です。
最近、表参道に煉瓦ギャラリーをオープンするなど、煉瓦の魅力を発信する活動をしていることにも頭が下がります。