プロの住宅レシピ 増築で中庭を室内化!より自由度の高い住まいへ
米田 匡志
リノベーションと一部増築によって新たに生まれ変わった住まい。
元々中庭だった場所に屋根をかけ、壁とサッシを取り付けて室内化する増築を行いました。
お客様の希望である「広い空間」を叶えながらも、厳しい気候に対応するため、空間全体を部分的に仕切れるよう設計をしています。
リノベーション前は、床に座ってくつろぐような生活スタイルは想定されていませんでした。この増築では、元々の中庭の段差を活かし、麻のカーペットを敷いた自由度の高いスペースにすることで、寝転んだり段差に腰をかけてコミュニケーションが取れる新しい生活様式を提案。この段差が活きた多様な使い方が生まれました。
また、1階のリビングの床には固い素材のタイルを採用しているため、空間のバランスを取るため麻のロールカーペットを選定。人の肌に優しくクッション性があり、天然素材でできた製品のため、お子様も安心して過ごせます。
視覚的な「抜け感」も大切にしながら、天井と床の段差で空間を緩やかに分け、自由度の高い空間となりました。
Photo :河田弘樹