プロの住宅レシピ リノベで、あのドラマのようなキッチンへ!
大塚達也・湊谷みち代
リノベーションで大きく生まれ変わったキッチンのモデルは、あの有名なテレビドラマのキッチンです。
このブルーが美しいキッチンは奥様の理想でした。
以前のキッチンは奥まった暗い場所にあり、さほど広くもありませんでした。リビングからも離れており、見通しがきかないことが問題でした。そこでリビングに隣り合うダイニングへキッチンを移し、旧キッチンの半分をパントリーにすることで、大きくすっきしとしたキッチンに仕上げました。
キッチンに立ちながら庭が眺められ、リビングにいるお子さんの様子も伺えるL型キッチンを採用しています。
既存住宅が2×4(規格化された木材と合板を用いて作られる枠組み壁工法のこと)で建てているので、壁や窓の変更はできませんでしたが、以前の住まいから引き継いだアール型の出窓の窓台にキッチンカウンターを被せるように作ることで、出窓をそのまま生かしています。
生活感が出やすいキッチンですが、大きな作業台の下には収納やゴミ箱入れを設けているので、常に世界観が保てます。
キッチンの世界観を造り込んだ分、他の空間はスッキリと仕上げることで、キッチンに特別感が出るよう設計をしました。
キッチンにいることで、大好きなテレビドラマの中にいるような気分になれる。毎日の家事が楽しく、少しでも特別な時間に感じられる場所になればと思います。