プロの住宅レシピ 屋久島を味わう、セカンドハウスのLDK
山下 篤史
屋久島の自然の中に佇む住まいは、海外に住むお施主様のセカンドハウスとして設計しました。
屋久島の自然との調和を大切にしたLDKでは、地元屋久島の杉をふんだんに使用し、洋風のデザインをベースにしながらも、和の要素や屋久島の自然の雰囲気を散りばめ、心地の良いバランスを追求ました。
このLDKの特徴は、くの字に開いたキッチンです。料理好きなご主人の希望を叶えたもので、快適でコミュニケーションがしやすいよう配慮しています。キッチンをくの字に角度をつけて配置することで、リビングとダイニングの両方を見渡すことができ、料理をしながらも家族やゲストとのコミュニケーションが取りやすくなります。さらに、キッチンの床を一段下げることで、ダイニングにいる人と目線の高さが合い、よりスムーズな会話ができます。
そして、リビングの中心には、バイオエタノール暖炉を採用しています。サトウキビやトウモロコシ、木材などのバイオマスを発酵させて製造した燃料を使用することで、一酸化炭素を排出せず、環境に配慮しています。自然豊かな屋久島に建つ住まいだからこそ、環境にやさしいエコな製品選びをしました。