プロの住宅レシピ 使い勝手と美観を両立 庭を臨むキッチン

長谷川建築デザインオフィス株式会社
長谷川順持
キッチン フローリング

キッチン背面のガラス越しに向こうの庭が見える(日中)

間接照明木材

キッチン背面のガラス越しに向こうの庭が見える(照明使用時)

別角度から(日中)

別角度から(照明使用時)

LDK

『熊本のどまだん Doctor House』の施主はとても食通の方で、ダイニングキッチンを中心に家族が集うので、土間もリビングも庭もダイニングの空気を感じられる空間にしようと考えました。
そこで、料理をつくることがただの作業、キッチンがただの作業場にならないように意識して設計しました。その中でもキッチンの背面に大きな特徴があります。V型の対面キッチンの背面をガラスにし、多くのキッチンに見られる閉塞感を取り払いました。V型のキッチンはスタイリッシュなデザインであるだけでなく、体の向きを変える最小限の左右の動きで作業が可能になる理にかなった構造です。ダイニングキッチン側からはガラスを通して庭が見え、庭にいる家族も屋内の気配を感じられます。キッチンの背面は収納ではなく見せる、そして飾る場所と割り切った構造です。その分パントリーの中に冷蔵庫を含め散らかりやすいものを収納する十分なスペースをとりました。
このように既成概念を取り払ってそれぞれの暮らし方にあった設計を行うことで、住まう人の大切にしていることにしっかりとフォーカスした家を作ることも可能です。

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採用されている製品

長谷川建築デザインオフィス株式会社
長谷川順持
ここが私の評価ポイント!
採用キッチン:V-LAND ブイランド

V形のアイランドキッチンです。Vなので体の向きを変えるだけで作業がしやすく、無駄な動きがいらない動線がよいキッチンです。一直線ではないので周りに人が集いやすい形状でもあります。使い勝手を重視する中でもデザインが犠牲にならずソリッドで、天板も無垢の素材のような頼りがいのある雰囲気を持っています。空間を引き締める存在感が素晴らしいキッチンです。唯一気になる点としては若干収納が少な目なので、キッチンプランの中で計画しておくことが必要です。
採用製品
イントリプル有限会社
イントリプル有限会社
長谷川建築デザインオフィス株式会社
長谷川順持
ここが私の評価ポイント!
竹製のフローリングです。無垢の竹の足ざわりがとてもよく、他の樹種にはない表情を持っています。『熊本のどまだん Doctor House』では、床だけでなく、階段やデスクにもこの素材を使い、連続した空間を生み出しました。
採用製品
株式会社ニッタクス
株式会社ニッタクス
長谷川建築デザインオフィス株式会社
長谷川順持
ここが私の評価ポイント!
採用製品:NTX Plywood Series NTプライSA・SI(シナ合板)

『熊本のどまだん Doctor House』のLDKの間接照明部分をつくる際にこのシナベニヤを使用しました。積層合板で、照明の箇所に初めて使ってみたところ、反り返ったりもせず優秀でした。木口面が美しく、照明部分に上質な厚みが感じられる良い仕上がりになりました。
採用製品
長谷川建築デザインオフィス株式会社
長谷川順持

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