プロの住宅レシピ 街に溶け込む、シンプルであたたかな外観

矢部正人
住宅が建ち並ぶ街並みに静かに馴染む、穏やかな佇まいの住まい。
外観は、線や凹凸を極力抑えたすっきりとした構成に。1階の壁面はわずかに角度をつけ、見る人に圧迫感を与えない柔らかな表情をつくり出しています。
外壁は真っ白ではなく、やわらかなグレーのトーンで落ち着きを添えました。
屋根はシンプルな切妻(きりづま)とし、玄関扉や正面の窓には木のぬくもりを生かした素材を用いて、木を基調としたリビングへと自然に続く設えとしています。建物は敷地より1.2メートル高く設けられ、土留めとしての役割も担っています。