プロの住宅レシピ 坂の上、家族の未来を包む自由な住まい

ニアアーキテクツ
森田信太郎・森田ひかり

床の高さを変えることで多彩な居場所を生み、家族それぞれが思い思いに過ごす。

キッチンの奥には子供たちがおもちゃを広げて存分に楽しむ小さなスペース。収納としても活躍する。

高さを変えてつながる空間の先にある、隠れ家のような場所は寝室としても活躍。

壁材

1階の玄関は土の中に埋まっているような雰囲気を演出。

坂の上に佇む住まい。変形地でありながら、遊び心にあふれ、家族が自由に過ごせる空間が完成した。

傾斜地かつ、細長い敷地に建てられたこの住まいには、夫婦+子ども4人の6人家族のにぎやかな暮らしがあります。
素材の使い方や、床の高さをずらすことで、空間ごとに違った表情があり、自然とリズムが生まれていますがどこにいても家族の気配が感じられる設計になっています。
一番低い場所の天井高は1.4メートル。秘密基地のようなスペースは、小さなお子さんが思いきり遊べる場所であり、将来的には収納や寝室など別の使い方も可能。ごろんとくつろげる小さな畳の部屋や、みんなで作業や勉強ができる大きな作業台を配した廊下など、家族それぞれの過ごし方に寄り添う空間をちりばめました。
空間を無理に区切らず、スキップフロアでゆるやかにつなげる構成にしたことで、通常はネックとなる細長く、かつ高低差のある特徴的な地形を最大限に活かすことができました。
家族の成長とともに、柔軟にかたちを変えていける——そんな自由で心地よい住まいが、坂の上に静かにたたずんでいます。
写真:中山保寛

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採用されている製品

クライマテリア|アイカ工業
アイカ工業株式会社
ニアアーキテクツ
森田信太郎・森田ひかり
ここが私の評価ポイント!
1階の玄関にはストンアートモアフラットSAの壁材を採用しました。傾斜地の地面に近い1階部分は、まるで土の中に埋まっているかのような雰囲気を演出するため、土っぽい質感の壁材を選んでいます。印象的な表情を生み出してくれました。
採用製品
ニアアーキテクツ
森田信太郎・森田ひかり

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