プロの住宅レシピ 古さを払拭する、やわらかな光と抜けのあるサニタリー

西山涼二
築38年のマンションながら、まるでホテルのような居心地の良さを叶えたサニタリー空間。
洗面の上を走る梁に合わせて天井の高さを巧みに調整し、鏡の上下で出っ張りの位置を変えることで、洗面スペースが奥に押し込まれないよう配慮。梁を避けた場所に設けた間接照明がやわらかな光を広げ、落ち着いた雰囲気を生み出します。
トイレは扉横をフロストガラスのスリットにして、透明感をプラス。圧迫感を感じさせない、軽やかな空間に仕上げました。
洗面前には引き込み戸の脱衣所、その隣にバスルームを配し、引き込み戸を開ければ水回り全体が一体となって開放的に。
古さを感じさせない、スムーズな動線と洗練されたデザインで、快適なホテルライクな水回りを実現しています。