プロの住宅レシピ 北欧×ナチュラル。こだわりを形にしたキッチン空間

おかやま設計室..
岡山 森 ・ 岡山 輝子

グレーを基調としたキッチンには、ヘリンボーンのタイルがアクセントに。

ダイニングには、三重県の家具作家が手がけたオーク材のテーブルを配した。

南の大開口から入る自然光が空間全体を優しい包む。白いレースのカーテンは、視線を遮りながらも光を拡散させてくれる。

段差によってさりげなくゾーニングされた小さな和室スペース。階段ホールと一体化させることで、空間を無駄なく有効に活用している。

三角形の額縁窓からは、隣家の屋根越しに空や月が望め、一日の時間の流れを感じられる。

天窓や額縁窓を設け、季節や一日の時間の流れを感じられる住まい。
北欧のナチュラルな雰囲気を好むご夫婦のご希望に沿って、木の要素を取り入れたナチュラルな住まいです。
木と白を基調としたナチュラルモダンな内装で、柱や家具には天然木を、フローリングにはオーク突板を採用するなど、素材感を大切にしています。

住まいの中心となるキッチンには、奥さまのこだわりが詰まっています。
背面収納はオープンな棚板とし、収納のラインを水平に揃えることで、すっきりとした美しさが際立つデザインに。器や道具はひとつひとつ丁寧に選ばれ、余白を意識したディスプレイのように整えられています。ヘリンボーンのタイルなど、細部にまで素材へのこだわりが表れています。
一方で、デザインだけでなく、機能性にも配慮されています。LDKはキッチン・ダイニング・リビングが一体となったワンルーム空間で、料理をしながらでもお子さまの様子がうかがえます。さらに、キッチン横には小さな畳スペースを設け、段差によってさりげなくゾーニング。お子さまが遊んだり、奥さまがヨガを楽しんだりと、家族それぞれが心地よく過ごせる工夫を施しています。

リビングに設けた台形の額縁窓からは、隣家の屋根越しに空や月が望め、日常の中でふと空を見上げるきっかけをつくってくれます。朝の光に包まれながら静かにコーヒーを淹れる時間、日が暮れていく時間など、何気ない日常の中に小さな幸せが積み重なる住まいです。

Photo:Kazuoki Yasugi

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岡山 森 ・ 岡山 輝子

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