プロの住宅レシピ 白い囲い壁が、時間を映し出すキャンパスに!
敷地は角地という立地。道路に開かれた場所であるからこそ、閉鎖的になりすぎない程度のプライベート感が求められました。
そこで採用したのが、庭をぐるりと囲う白い壁です。この白い壁は目隠しの役割だけでなく、時間を映し出すキャンバスとなります。
壁を支える梁が白壁に影を落とし、まるで日時計のように時間の移ろいを映し出します。時間とともに影は移ろい、芝生に落ちた形がやがてルーバーへと伸びていきます。暮らし始めてからは、光の入り方や影の位置によって「今は何時ごろかな」とおおよその時間を感じられるようになります。
目隠しから生まれた白壁は光と影を映すスクリーンとなり、自然から生まれるものを暮らしに取り入れる、小さな仕掛けでもあります。