プロの住宅レシピ アーカイブ収納で整える、クリエイティブな夫婦の書斎空間

株式会社 スタジオシュワリ 一級建築士事務所
​種昻 哲

天井高の一階は、クリエイティブなご夫妻の仕事場。

ハンガーパイプや棚板を設けるなど、自由に作り替えられる収納。

半階上の寝室。その下には大きな収納スペースを確保。

ハイサイドライトにすることで、外からの視線を遮りながらも、明るい空間を実現。

玄関から見る住まい。

クリエイティブな仕事をされているご夫婦のための住居兼仕事場。
特に奥さまの仕事では服のサンプルが大量にあり、それを整理して収納する場所が不可欠でした。しかし、敷地は決して広くなく、セットバックや斜線制限のため建物の規模には制約があります。
この条件の中で、「仕事の場所」と「生活の場所」、そして大容量の「収納場所」をどう確保するかが、この住まいの大きなテーマとなりました。

天井を高く設けた一階を仕事場とし、書斎スペースを確保しながらも、単なるストレージとして詰め込むのではなく、きちんと整理してしまう「アーカイブ」をテーマに収納を計画。
DIYで棚板を設けたり、ハンガーパイプを取り付けることで、ディスプレイのようにも使え、収納スペースでありながら自由にカスタマイズできます。
さらに、一階からスキップフロアでつながる中二階の寝室の床下全体を収納とすることで、大容量の収納を確保しました。限られた空間を立体的に活用することで無駄を省き、十分な収納量を確保し、仕事のしやすい環境を整えています。

また、中二階の寝室はスキップフロアで視線の高さが上がるため、外からの目線が合わないようになっているのも工夫のひとつです。
窓はハイサイドライトにすることで、外からの視線を気にせず、差し込む自然光の中で仕事ができる心地よい環境を生み出しています。

Photo:ToLoLo studio 中村 マユ

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​種昻 哲

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