プロの住宅レシピ 暮らしを支える「裏動線」、街に開く「表動線」

marutau arqui 一級建築士事務所
桶川 容子

裏動線になる勝手口は空間の気持ちよさを追求。瓦屋根の閉鎖感を解消するためにガラス瓦を採用。明るくサンルームとしても機能。

明るい裏動線の奥は、籠り感のある土間空間が続く。収納スペースなどに活用。

裏動線とつながるインナーガレージ。素材はラフなものを採用し、軸組を見せるデザインに。

表動線の玄関。街に対して開かれた玄関として計画。

玄関(表動線)からつながる中庭。

雨や雪が多い地域の特性を考慮し、この住まいでは裏動線が暮らしの中心を担っています。
インナーガレージと直結した裏動線は、雨や雪を避けながらそのまま収納庫へアクセスでき、買い物帰りの負担を大きく軽減します。
「暗くて狭い勝手口」とは異なり、裏動線の土間スペースは広く明るいデザインにすることで、洗濯物を干すサンルームとしても機能し、日常の家事を支える場所となっています。

瓦屋根の住まいの、閉鎖的で光の届きにくいという問題を解消するため、一部にガラス瓦を採用。通常の瓦と同じ形状で、強度や防水性を損なうことなく、自然光を取り込むことができます。
この住まいでは裏動線が暮らしを支え、最もよく使う場所にもなるため、実用性はもちろん、いかに気持ちよく過ごせるかが必須だと考えて設計しました。

一方、表動線にあたる玄関は中庭へとつながる開放的な空間です。
将来的にはサロンや地域に開いた場としても活用できるよう、街に対して開かれた玄関として計画しました。
暮らしの裏側を支える動線と街に開く動線。役割を明確にし快適さを追求することで、暮らしの質がより高まります。

Photo : Koji FUJII / Yoshimi IKEMOTO / marutau aruqui

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