プロの住宅レシピ 様々な活動を誘発する「軒下テラス」

石崎建築設計
石﨑 哲也 ・ 石﨑 瑠美子

家族それぞれが自由に過ごせる軒下テラス。

ひとつの場所に複数の役割を持たせることで、暮らしの自由度を高めた。

折れ屋根と三角形のトラス構造を採用することで、柱を持たない大きな空間へ。

屋根には光を取り込むための開口を設けることで、室内の明るさも確保。

室内と軒下テラスが緩くつながる。

この住まいの要となるのが、「軒下テラス」です。

軒下テラスは、2階のバルコニーと断面的につながり、コンクリート製の外縁側のようなベンチを備えた、多機能な半屋外空間です。
屋根の一部には光を取り込むためのスリット状の開口を設け、軒下テラスだけでなく室内にもやわらかな自然光が届くように設計。大きく軒を出すことで暗くなりがちな空間ですが、屋根に開口を設けることで、日差しを遮りながらも必要な明るさを確保しています。

軒下テラスは室内と緩やかにつながり、家族の気配を感じられる場所でもあります。
都心のマンションから移住した家族にとって、この住まいでの暮らしは、近隣の人々や街との関係性を考えさせられるものとなりました。

閉じるのではなく、開きすぎない。
周囲に配慮しながら、少しずつ街にひらいていく。
その姿勢が、軒やテラス、住まいのかたちに表れています。

Photo:山内紀人
受賞:第29回静岡県住まいの文化賞 特別賞/ウッドデザイン賞2025

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