プロの住宅レシピ 木と銅が風合いを重ねる、変化を楽しむ外観

青木真研究室
青木 真

この住まいについては、コンパクトな敷地のため、できるだけ空間を立体的に生かし、建物の高さを確保したいと考えました。
しかし、高さ10メートル程の四角い壁が敷地いっぱいに立ち上がると、街に対して圧迫感があり、どうしても殺風景な印象になってしまいます。前面の緑道を通る人が見ても楽しめる外観にしたいと考えました。

外観は、「分割されたような形がよいのではないか」と考え、部屋がポコポコと積み重なっているような立体的な構成を採用。ボリュームを分節することで圧迫感を軽減し、街並みに対しても柔らかな印象を与えます。形や素材の組み合わせを比較しながら検討を重ね、最終的に現在のバランスへとたどり着きました。

素材選びでは、四季や時間の移ろいを感じ、長く暮らす中でも変化を楽しめることを大切に、自然素材を採用しました。
そのひとつは木。ナチュラルな色合いから、時間の経過とともに少しずつグレーへと変化していくのが特徴です。
もうひとつは銅。最初は光沢のある表情ですが、徐々に黒みを帯び、さらに十年単位の時間を経ると、緑青が現れ独特の風合いへと変化していきます。
木は比較的早い段階で色味が変わり、銅はゆっくりと時間をかけて変化していく…。その変化のスピードや表情の違いも、暮らしとともに楽しめます。

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