プロの住宅レシピ 変形地をたのしむ!自分好みに楽しむ飽きない住宅
井上 亮
1つ1つの四角い部屋は作らず、住宅全体を対角線で区切り、床を1m程ずらし段差をつけることでエリア分けした、スキップフロアのワンルーム住宅。台形に変形した狭小敷地いっぱいに設計することで、広さを最大限に活用しました。
そんな個性が光る住宅のリビングからは見事な景色が望めます。この景色を取り入れ開放感のある空間にするため、リビングの壁一面に窓を設けました。窓下の造作棚は収納力抜群。景色を楽しむベンチとしても活用できます。
変形地が故、活用しにくいスペースが生れるなら、それらを活かしおもしろい場所を散りばめる計画にしました。その結果、子どもたちの秘密基地になったり、お気に入りの場所が生まれたりと、子どもの感性と想像力を刺激しています。
一般的な四角い住宅にはない変わった形の場所をあえて残すことで、大人も子どもも自分好みに楽しめる飽きない空間となりました。
Photo:渡邊 聖爾