プロの住宅レシピ ブラインドで優しく外と中を繋げる、美しい窓
杉本龍彦
住宅が密集する中にあるこの住宅。
しかし、中に入るとそれを感じさせない、心地よい穏やかな空間が広がります。
伝統木造建築技術を活かし、外観上もバランスよく美しく収まっている窓。
ブラインドをつけ外からの視線は遮りつつ、優しい光と風を導いてくれます。
この美しい木製サッシのようにも見える窓は、木目、木の色味を再現したアルミ樹脂複合サッシを採用しており、木製サッシに比べ価格を抑えながらも、耐久性や気密性の性能が向上しています。
また、窓と鴨居、方立(ほうだて)、柱が空間として調和するように設計しているため、既製品の窓があたかも自然に収まっているような、オーダーメイドのような一体感を演出しています。
さらに、ブラインドは、和紙のようなデザインで柔らかく陽射しを取り込みつつ、庭の植栽の形を影絵のように浮かび上がらせ、その陰から四季の移り変わりを感じとることができます。
窓やブラインドなどを工夫することで、住まいの内部と外の環境を優しくつなげつつ快適な空間の住まいが生まれました。