プロの住宅レシピ シンプルでどこか懐かしい、素材を丁寧に使った外観

ai建築アトリエ
岩本 愛 
外壁材

3×3の非常にシンプルで大きな格子窓。
気負った印象を与えない、本当にシンプルなデザインを希望されました。
いかにシンプルで無造作でどこか懐かしく、それでいて雰囲気がある…そんな外観を意識してデザインしました。
ガラス張りの部屋は店舗として小さなパン屋さんをオープン。昔ながらの知る人ぞ知る街角のパン屋さんとして、長年のファンから愛されています。
シンプルなデザインだからこそ、1つ1つの素材選びを大切にしています。外壁は地元霧島連山の火山灰のシラスそとん壁を採用。地元の建材で左官仕上げをしています。軒天や扉には杉やヒノキなど日本で育つ針葉樹系を採用。床や階段はあえてデザイン性は出さず、モルタルをシンプルにこて仕上げにするなど、とにかくナチュラルに仕上げることを徹底しています。
お施主様が長年かけて収集したものがたくさんある住宅なので、建築は主張せず、住む人が本当にいいと思うよりすぐりのもの、大切なものと暮らすための器であってほしいと思い設計しました。

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採用されている製品

内装・外装仕上げ材|高千穂シラス
高千穂シラス 株式会社
ai建築アトリエ
岩本 愛 
ここが私の評価ポイント!
築20年になる自宅の外壁にも採用しました。宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島連山の火山灰「シラス」は、農作物を育てるには適さない土で、地元では厄介者扱いされていたとのこと。それを左官材料として使う・・という発想にまずは惹かれ、地元県民として是非使いたいという思いでした。土壁らしい無骨さや素朴さは既製品の外装板では創り出せない表情です。シラス自体が持つ断熱性や通気性も優れ、また解体後には土に還る点でも、エコロジカルな素材として、今後も採用したいと思います。
採用製品
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岩本 愛 

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